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 若頭の服部さんから相談を受け、しばらく姿を消していた新藤さん。戻ってきたと思ったら、「仕事を手伝ってくれ」と言われ、「デカい仕事だ!」とケンちゃんは張り切るが、待っていたのは口の悪い半ボケ婆さんのお守りで…

 第一次三河戦争が終わって、しばらく中立を保っていた山上組が代替わりした。襲名したのは、静岡の美国会が後押しする見城。美国会は、怪しげな新興宗教「一神苑」と一心同体で、政治力と資金力を誇る巨大組織。

新たな抗争の気配が漂い始めたころ、ケンちゃんは生臭坊主の倫教さんと、その仲間「ブッチョーカイ」と知り合いになり………。

 「なんで、オレがこんなことやらなきゃなんねえんだ!?」

 ヒロシの口車に乗せられて、引きずり込まれた仕事は、なんと寂れかけた商店街の再生。恩人の頼みを断れなかったオヤジのせいだが、いくらなんでもムチャ振りにもほどがある。文句を言いながらも奔走するケンちゃん。そんなある日、商店街で野良猫の死骸が見つかり……。

 ハイソな覚王山から「今池」に引っ越したケンちゃん。さっそく新藤さんに連れられて、この街を仕切る平和組傘下の「花組」に挨拶に行ったら、なにやら組内が慌しい。訊けば、「振り込め詐欺」疑惑でガサが入りそうだという。一方、ケンちゃんをパシリのようにコキ使う尾張屋の婆さんから、またも面倒なことを押し付けられ……。​

 今池での暮らしにもすっかり馴染んだケンちゃん。ある日、新藤さんから新しい仕事を頼まれる。それは、6歳の女の子「直ちゃん」のお守り。

 直ちゃんは花組系列「塩谷組」組長の一人娘。とある因縁から、対立していた組織の刺客に狙われているという。日々子守りに奮闘するケンちゃんと、直ちゃんに忍び寄る影。はたしてケンちゃんは、直ちゃんを守りきることができるのか……。

 本部にいきなり、オヤジの実弟、大府の叔父貴がやって来た。

 叔父貴の土建屋「古賀建設」が請け負った、寺の工事をめぐってトラブル発生。支払いでゴネる寺の内紛に巻き込まれたケンちゃんは、やがて絶体絶命の大ピンチに。そこに現れたのは――。

 

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